
【概要】
残業という問題を考えてみたときに、最も効果が高いのは、残業時間をなくすことであることは間違いありません。残業がゼロであれば、必然的に残業手当という問題はなくなるからです。
ただ、やみくもに残業をゼロといっても、なかなか容易なことではありません。その理由の一つとして、「残業は悪いことではない。遅くまで残って、会社に貢献しているのだから、良いことだ」という意識があることが考えられます。
また、別の理由としては、「残業をなくせといっても、仕事が終わらないのだから仕方がない。仕事が多いのがいけないのだ」と考えていることもあるでしょう。
従って、「残業に対する意識を変えること」と「仕事のやり方の改善で効率化を図ること」が、残業対策においてとても重要と考えています。
例えば、ある会社のアンケート調査結果ですが、「1日に仕事で書類や文具などを探す時間はどれくらいですか?」
これに対する回答の平均値は1日30分でした。
では、例えば以下の条件を設定します。
<例>
1か月の出勤日を22日、社員一人当たりの時給が2,000円、30人の社員。
そうなると以下の計算となります。
30分×22日=660分=11時間・・・毎月の探す時間
11時間×12か月=132時間・・・1年間の探す時間
132時間×2,000円×30人=792万円・・・探し物にかける年間コスト
つまり、この会社では、探し物だけで、792万円/年のコストが発生することになります。もっといえば、毎日30分残業しているようであれば、この探し物の時間がなくなれば、残業手当がなくなることにもつながります。
この探し物にかける時間を削減することが、先程の「仕事のやり方の改善で効率化を図ること」です。こうしたムダな時間がないか、今一度確認してみるとよいでしょう。









