
概要
ある自動車販売会社では、「選択式社員旅行」を実施しました。
具体的には、次の内容が特徴的です。
1.従来の全社一律型の社員旅行を見直し、3つのコースから自由に選択できる仕組みとしました。
- 自由行動を中心とした「鹿児島2泊3日コース」
- 子育てや介護などで宿泊が難しい従業員も参加しやすい「淡路島日帰りコース」
- 旅行に参加せず、休日を過ごす「3連休」
2.旅行の実施期間中は、運営する全4店舗を一斉休業としました。
3.各コースでは、従業員の交流と自由な過ごし方を両立しました。
鹿児島コースでは、初日の懇親会で他店舗の従業員と交流し、2日目は砂むし温泉やツーリングなど、それぞれが自由に過ごしました。
淡路島コースでは、手作り体験やバーベキュー、たまねぎの詰め放題などを通じて、従業員同士の親睦を深めました。
意見・感想・解説
今回の「選択式社員旅行」は、従来型の社員旅行が抱えていた問題を適切に解消している興味深い取り組みです。
社員旅行は、従業員同士の交流を深める効果が期待できます。
一方で、全員参加を前提にすると、「宿泊を伴う旅行は難しい」「休日は家族と過ごしたい」と考える従業員にとって、負担になることがあります。
その点、今回の制度では、「宿泊旅行」「日帰り旅行」「3連休」から本人が自由に選べます。それぞれの家庭事情や価値観に配慮した企画といえます。
また、参加しない従業員にも3連休を付与しており、不参加者に疎外感や不公平感を与えにくい点も重要です。
福利厚生制度は、単に制度を用意すればよいわけではありません。従業員それぞれの事情や価値観を踏まえ、「無理なく利用できること」が重要です。
今回の取り組みは、従業員の多様な働き方や生活事情に配慮しながら、社内交流の機会も確保しており、福利厚生制度を検討するうえで、とても参考になる事例といえます。
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一方、制度の内容や運用方法によっては、不公平感や従業員との認識の違いから、思わぬ労務トラブルにつながることもあります。
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代表社員 坂本直紀の紹介
坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
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