家族と企業のつながりを描いたイラスト。両親、子ども、祖父母が笑顔で揃い、
子育て中の社員がオフィスで会話し、子どもたちが職場体験を楽しむ様子を描いたイラスト
社員同士の子育て情報共有と、家族を招いたオフィスイベントの様子を表現したイメージ

【概要】

あるマーケーティング支援会社では、 Dear FAMILY制度を導入しました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.会社と家族の関係性を育むことを、主な目的とします。

2.主な取り組みは、以下の通りです。
・子育てをするメンバー同士の情報交換の場の開設
・家族や友人をオフィスに招待するイベントの開催
・小学生までの子どもを対象に、オフィス体験プログラムの実施

【意見・感想・解説】

今回は、 Dear FAMILY制度を取り上げました。家族や友人を巻き込む、ユニークなエンゲージメント施策です。

社員の働きやすさと組織への愛着を高める上で非常に効果的な取り組みといえます。

特に、家族が職場を理解し、応援してくれる環境が整うことで、社員自身も安心して仕事に集中できるようになります。

家庭と仕事のつながりが可視化されることで、職場に対する信頼や満足感も高まり、結果として定着率の向上やモチベーションの維持にも寄与します。

また、イベントについて「友人」まで対象に含めた点は、他では見られない特徴です。

職場をオープンに見せることで、会社の価値観やカルチャーを広く発信する機会にもなり、採用広報の観点からも有効と考えられます。

企業が社員の「家族」に向き合い、その関係性を支援する姿勢は、心理的安全性にもつながります。とても参考になる好事例です。

今回の事例を踏まえ、会社(社長)から社員へのメッセージおよび規程例を作成しました。ご参考ください。

会社から社員へのメッセージ例

社員の皆様へ

いつも会社を支えてくださり、本当にありがとうございます。

このたび導入された「Dear FAMILY制度」は、私たちの想いをかたちにしたものです。社員一人ひとりの働きやすさはもちろん、その背後にいるご家族の存在にも、私たちは深く感謝し、大切にしたいと考えています。

子育ての悩みを分かち合える場、オフィスでの家族や友人との交流、そしてお子さまが会社を体験できるプログラム――これらはすべて、仕事と家庭が対立するものではなく、共に支え合える関係であるという会社の意思表示です。

「家族が応援してくれている」という安心感は、仕事への集中力や前向きな姿勢を生み出し、職場全体の雰囲気をより良くします。そしてそれは、長く安心して働ける職場づくりに直結します。

これからも、社員とそのご家族、そして会社が「チーム」として結ばれるような環境づくりに力を入れてまいります。

どうぞ、皆さんの声をたくさん聞かせてください。一緒に、よりよい未来をつくっていきましょう。

代表取締役社長〇〇〇〇

Dear FAMILY制度規程例

(目的)
第1条 本規程は、社員とその家族との関係性を大切にし、会社とのつながりを育むことを目的として、Dear FAMILY制度の運用に関する基本的事項を定めるものである。

(定義)
第2条 本規程において「家族」とは、社員の配偶者、子、親、その他社員が扶養・同居・密接な関係にある者をいう。
2 本規程において「友人」とは、社員が親しく関わりを持ち、会社に紹介したいと認める人物をいう。

(制度の内容)
第3条 Dear FAMILY制度の主な内容は、以下の通りとする。
(1)子育て中の社員同士による情報交換の場の提供
(2)社員の家族および友人を対象としたオフィス招待イベントの開催
(3)社員の小学生以下の子どもを対象としたオフィス体験プログラムの実施

(情報交換の場の提供)
第4条 会社は、子育て中の社員同士が交流し、育児に関する情報を共有できる場を設けるものとする。
2 この場の運営は、人事部が担当し、必要に応じて外部講師等の招へいを行うことができる。

(オフィス招待イベント)
第5条 会社は、年1回以上、社員の家族および友人をオフィスに招待するイベントを実施する。
2 当該イベントでは、会社の業務紹介、施設見学、社員との交流機会等を設けるものとする。

(オフィス体験プログラム)
第6条 会社は、小学生以下の子どもを対象に、オフィスでの職場体験プログラムを実施する。
2 当該プログラムの内容は、子どもが会社の仕事に親しみを持ち、働くことの意義を学べるよう配慮するものとする。

(実施手続)
第7条 前各条の取り組みの具体的な実施日時、内容、申込方法等は、毎年度初に人事部が定め、全社員に通知する。

(費用負担)
第8条 各イベントおよびプログラムの実施に必要な費用は、原則として会社が負担する。ただし、個人の都合による交通費等は自己負担とする。

(附則)
第9条 本規程は、令和◯年◯月◯日より施行する。

 

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Dear FAMILY制度のような取り組みを円滑に実施・継続していくには、労務・人事に関する専門的な視点が欠かせません。特に、制度設計や規程整備、実施時のトラブル予防など、事前に万全の備えをしておくことが重要です。

また、こうした施策を通じて社員の働きやすさを高め、優秀な人材の定着につなげるためには、制度の定着や運用方法について継続的に専門家のサポートを受けることが効果的です。

私たちの顧問契約サービスでは、企業の人事労務課題に対し、迅速かつ的確な支援をご提供します。御社の組織文化や目的に即した施策が、社内外から共感され、より強固な体制へと発展できるようサポートいたします。

 

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代表社員 坂本直紀の紹介

坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員

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